クラシック音楽手帖

聴くことが楽しくなるための1ページ

動画で見えてくるスティーブ・ライヒの実像

スティーブ・ライヒSteve Reich)のリズミックな音楽は聴いたことがあっても、その生きて語る姿をテレビで目にすることはまずありません。でも、21世紀に広まったインターネット技術によって、彼のオンライン上での情報発信を知ることができるようです。

 

 

楽家の姿を垣間見ることも、音楽を知る楽しみを加味してくれる要素になることもあります。ライヒの暗色の帽子とカジュアルシャツ姿はいつも同じで、トレードマークになっています。これこそ見られることを意識した、ライヒからのメッセージのひとつではないかと、思ってしまいます。

彼はカメラの前で雄弁に語る人のようです。嫌うよりも、むしろ「いかに語りつたえるか」を意識的に工夫している様子が伺えます。できるだけオフィシャルな信頼できる動画だけを厳選して、ここにピックアップします。

結構、カメラの前で語ってるのね。意外だわ。

衣装もだいたい一緒で、イメージが定着しています。

楳図かずおの紅白ボーダーシャツと同じ戦略ね。

せめてスティーブ・ジョブズと言って欲しい・・・『漂流教室』と『14歳』大好きだけど。

断片的にしか英語が理解できなくても、どれもある程度記憶に残るものばかりでした。鳩の真似をして説明する姿なんて、知らないでは済まされないライヒの情報です。

 

《Reich on Reich》by Boosey & Hawkes

貴重すぎます。ライヒの語るライヒ。10年くらい以前のライヒが、ブージー・アンド・ホークス社のYouTubeチャンネルで語っています。視覚的なPVが差し挟まれているのがとても興味深い。各音楽の説明前にラジオパーソナリティみたいにタイトルを告げるライヒが、こういうの好きなんだなあと強く印象づけています。

 


Reich on Reich

 

Steve Reich - Phase to Face》by EuroArtsChannel

52分の長編ドキュメンタリー。ライヒ本人が参加する演奏風景が豊富に収録されています。※この動画は、YouTube上でのみ再生されます。リンクからご視聴ください。

 


Steve Reich - Phase to Face | The Father of Minimal Music with John Cage & Philip Glass

 

Steve Reich on Composing "Runner"》by Boosey & Hawkes

再度、ブージー・アンド・ホークス社で語る近作《ランナー》の解説動画。80歳に差し掛かっているはずで、もちろん加齢は感じますが、そこまで高齢と感じさせないところ、まして80歳を越えた現役の作曲家が珍しいことを考えると、さすがだなと思います。

 


Steve Reich on Composing "Runner"

さすがに肌の感じが、歳とったなあと。

それなのに相変わらず前向きなリズム。ぜひ見習いたいですね。

見習って何を始めるつもりだ?そこまで考えてないだろ・・・

 

《How to Sound Like Steve Reich》by Nahre Sol

スティーブ・ライヒの解説動画。Nahre Solさん監修。

ピアニストの専門的な視点から伝えていること、視覚的な紹介が豊富なことなど、わずか数分の動画に非常に多くの情報が詰まっています。《シティ・ライフ》に使われているクラクションや金属音を、サンプリングで演奏していたことは、この動画で初めて知りました。

著作権がどこまでクリアになっているのかわからず、ここに載せようかどうか迷ったのですが、編集者が音楽家であることと編集のクオリティから採用しました。Nahre Solさんの動画はどれもわかりやすく解説しています。

 


How to Sound Like Steve Reich

現代作曲家の活躍する姿を見るということは、20世紀の時代特有の現象ではないかと思います。この時代に生きていることを存分に楽しむためにも、彼らの発信する情報を受け止めて、そのメッセージを音楽のイメージにつなげられたらなと思います。ドキュメンタリーもので先人のことを知ることは、知識の幅が広がっていいですね。

ライヒのプロモーションビデオ(?)って、すごくない?あの映像イメージあるなしで、音楽の聴き方変わる思うねんけど。

音楽と映像のメディアミックスですね。

相乗効果による告知効果以上にアートだと思う。

まあまあ、落ち着いて・・・。