クラシック好きの休日

隔日更新。特にクラシック音楽と本について。

かなり踏み込んだ音楽入門~岡田暁生『音楽の聴き方』

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「ふう」と爽快な疲労感は、岡田暁生『音楽の聴き方』をひととおり読んだことからきている。中公新書の一冊。

書店でこの本を見つけた時は、クラシック音楽のビギナー向けのハウトウ本のつもりで買った。

予想は大きく裏切られた。

かなり踏み込んだ聴き方の解説書だ。社会学的な視点も含めて、専門的な領域にも踏み込んでいる。それをあえて新書の範疇で、片足以上は専門領域を踏み越えずにまとめてくれる。だから、なんとか中途離脱せず読むことはできた。ただ、重要なポイントがわからなくなるので、今回は付箋をバシバシ使った。第一章だけはノート形式にまとめて、図を挿入しつつ理解につとめた。ノートにまとめるなんて久しぶりの体験だ。

 

新書でどう読めばいいかを迷った人にアドバイスすることに、「はじめに」と「おわりに」を先に読むことを私はいつも勧めている。この本も例外でなく、ぜひ「おわりに」を最初にざっと目を通してほしい。箇条書きでポイントを押さえることができる。

 

読んでしまえば、クラシック音楽の聴取や現代までの在り方の理解に、十分な一石を投じている一冊だった。視野が広くなった気がします。2009年初版刊行の現在2018年第14版だから、世間ではそれなりに需要のある安心な本だと思われます。