クラシック好きの休日

隔日更新。特にクラシック音楽と本について。

Thank you Nikolai Kapustin!

Thank you Nikolai Kapustin!

ニコライ・カプースチンがお亡くなりになりました。嗚呼。偶然、外国のCDレーベルをサーフィンしていた時、その訃報を知ることになった。2020年7月2日。82歳。

toccataclassics.com

私はカプースチンをずっと前から好きでした。その迫力ある自作自演盤は、他の演奏者の追随を許さない猛烈な勢い。今後、新作も自作自演のリリースもないんだと思うと、とても残念。一度引退した後、復帰したというニュースもあって喜んでいたのですが・・・。

カプースチンソビエト時代から作曲していた人で、その作風は少し変わっている。ジャズの要素を取り入れた音楽を一貫していた。ラヴェルの『ボレロ』には退廃的だと批判的だった当時のソビエト体制も、ジャズには規制はゆるかったらしい。国立ジャズ音楽室内管弦楽団という国営の楽団さえあり、カプースチン自身1960年代にそこに所属してバリバリ弾いていたようです。

カプースチンの音楽は、なんといっても音が多い。過剰なくらい音符を散りばめてくる。スローでも散りばめてくる。弾くのは大変かもしれないが、聴くほうは相当興奮する。

 

Nikolai Kapustin

『8つの演奏会用エチュード

私が最初に気に入ったカプースチンは、『8つの演奏会用エチュード 作品40』。小粋な小品集。たまたまFMのリクエスト番組で流れていて、頭をガツンとやられた。

下の演奏は別の人の演奏で少しドライな弾き方をしているが、勢いは自作自演を彷彿とさせて印象的。参考まで。


Valeria Vetruccio - kapustin etude op.40 n.8


Valeria Vetruccio - Kapustin etude op.40 n.3 "Toccatina"

カプースチンの音楽は、聴くだけでなく、パフォーマンスを見るという性格も兼ね備えているらしい。『シンフォニエッタ』の連弾でも、動画を見るのと耳だけで聴くのとでは、興奮の度合いが違ってきます。もともと国立ジャズ音楽室内管弦楽団でのステージパフォーマーだったからこそ、視覚的にも美味しいところは上手く押さえている

近年では、カプースチンも徐々に演奏のレパートリーに取り入れられつつあるようで、YouTubeの演奏動画の増え方にも如実に表われています。

楽譜も出版されています。アンコールでさらっと弾いてみたいかも。また、自作自演盤のリンクも貼っておきます。

 

Thank you Nikolai Kapustin!

 

カプースチン:8つの演奏会用エチュード

カプースチン:8つの演奏会用エチュード