クラシック好きの休日

隔日更新。特にクラシック音楽と本について。

エリック・サティの音楽は流行るものでもなく

エリック・サティ(Érik Satie)の音楽は、時々注目される。そして忘れられる。その繰り返しがずっと続く。

サティを弾くピアニストは限られてくる。まるで異なるジャンルかのように、弾かないピアニストと好んで弾くピアニストに分かれる。

サティの音楽はヴィルトゥオーゾの好む、細やかな指さばきとほとんど縁がない。

頑張れば私にだって弾くことができる(はず)。


Erik Satie Danses De Travers No 1

『冷たい小品(でたらめなダンス )』は私のお気に入りの一曲。クラシック音楽というよりもっと軽めの気さくな今風の音楽。でも、1897年の作品。サティには時代を先取りしたような感性があるのも特徴です。

ちなみに私の愛聴盤は高橋悠治の1976年録音盤『ピアノ作品集-1』収録のもの。サティとしては前半の神秘的要素の強い選曲。残響は控えめで素朴な録音。こじんまりと良い音楽が厳選されていて、「ジムノペディ」「グノシェンヌ」「ジュ・トゥ・ヴゥ」「ラグ・タイム・バラード」、それにこれもお気に入りの「ノクテュルヌ夜想曲)」などが入っています。

 

何種類か他のディスクも聴き比べても、「冷たい小品」と「ノクテュルヌ」がしっくりするのは高橋悠治でした。演奏や残響が素朴すぎて、ほかにもあるだろうと思っても、結局30年近く断トツでした。

 

演奏者は違いますが「ノクテュルヌ」参考まで。


Erik SATIE: Nocturne No. 2 [v01a]

エリック・サティの音楽は、流行るものではなく、歴史に残って流れていれば、心が和むかなの程度がちょうどいい。あ、流れてた、程度で。サティも確かそう望んでいたはずです。

 

サティ:ピアノ作品集1

サティ:ピアノ作品集1

  • アーティスト:高橋悠治
  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: CD